【占い×心理学】臨床心理士がマルセイユタロットを「心の鏡」としてカウンセリングに用いる理由
1. はじめに:タロットは「未来の予言」から「自己の再発見」へ
「自分の本当の気持ちが分からない」「同じ失敗を繰り返してしまう」 カウンセリングの現場で多くの方が直面するこの課題に対し、僕は臨床心理士として、そして占い師として、タロットカードを使ってセッションをします。
僕が扱うデッキは、数世紀の歴史を持ち、ユング心理学とも親和性の高い伝統的なマルセイユタロットです。
このタロットは単に「運勢」を占うための道具ではありません。
それは、相談者の無意識を鮮明に映し出す「鏡」であり、心の深層を可視化するための「心理カウンセリングの精密なツール」なのです。

2. 投影:なぜカードが「心」を映すのか
なぜ、偶然引いたカードの絵柄が、今の自分の状況をこれほどまでに言い当てるのでしょうか。心理学的には、これを「投影」という現象で説明できます。
人は、自分の中に抑圧されている感情や、まだ自覚できていない願望があるとき、それを外側の曖昧な対象に映し出す性質を持っています。
インクの染みを見て何に見えるかを連想してもらうロールシャッハ・テストのように、マルセイユタロットの豊かな象徴図像は、相談者の内面にある「語られざる物語り」を引き出す触媒となるのです。
カードを鏡として扱うことで、クライエントは「これは私の問題だ」と身構えることなく、絵柄という客観的な対象を通じて、自分の内面と安全に対話することが可能になります。
3. マルセイユタロットの「視線」が示す心のベクトル
マルセイユタロットの最大の特徴であり、僕がセッションにおいて最も重視するのが「カードに描かれた人物の視線」です。
① 過去と未来の力学
タロットの世界では、左側は「過去・内面・受容」を、右側は「未来・外界・行動」を象徴します。
- 左を凝視するカード: 過去への思い、内面世界を振り返る、あるいは内省が必要な時期であることを示唆します。
- 右を見据えるカード: 未来への思い、エネルギーが外の世界へ向かっているサインです。行動を促すサインの場合もあります。
心理カウンセリングにおいて、相談者が引いたカードの視線がどこを向いているかを分析することは、その方のエネルギーが今、人生のどの地点で「停滞」し、あるいは「加速」しようとしているのかを把握する重要な指標となります。
② 視線を追う「動的展開法」
マルセイユタロットの真骨頂は、複数のカードを並べた際に生まれる「視線の交差」にあります。 人物が隣のカードを見つめていれば、そこには人間関係の葛藤や協力関係が映し出されます。
逆に、人物が視線を向けていない背中側に置かれたカードがあるのなら、そのカードが象徴する事柄や人物を無意識的に避けているということが分析できるのです。
その視線の先を丁寧に追っていくことで、「次にどのような行動を取れば、運命の歯車が回り出すのか」が、論理的かつ直感的に浮かび上がってきます。

論理性と直観性、両方を兼ね備えているのがマルセイユタロットの特徴なんだ!
4. 奏の視点:占いを「自己選択」の力に変える
見習い占い師のマカロンちゃんが、カードの配置を真剣に見つめながら尋ねます。


「奏さん!この『手品師』、手元の道具じゃなくて、カードの外のずっと遠くを見てます!これって、現実逃避してるってことですか?」

それは『現実逃避』ではなくて『ビジョン』なんだ。彼は手元にある限られたリソース(道具)だけにとらわれず、まだ見ぬ可能性にインスピレーションを得ようとしている。僕たちの役割は、その視線の先に何があるのかを、相談者と一緒に確信していくことなんだよ
占いの目的は、未来を当てて一喜一憂することではありません。カードという鏡を通じて自分の心を知り、「自分の意志で次の一歩を選択する」こと。これこそが、心理カウンセリングとしてのタロットの真髄なのです。
5. おわりに:鏡の中に、あなただけの「答え」を創造しよう
自分自身の心は、近すぎて、あるいは主観的すぎて見えないものです。 だからこそ、マルセイユタロットという鏡を使い、多次元的な視点から自分を見つめ直す。
カードが描く「視線」の物語を辿ることは、自分という広大な宇宙を再発見する旅でもあります。

タロットの視線って凄く深いんですね、、それが自分の無意識との対話に繋がるなんて!

視線はその人の意志をあらわす。あなたの心の目はどこを見ていますか?
ご要望がマルセイユタロットについての解説をこれからもどんどんしていきます!
みなさまとその周囲が最大に輝きますように☆
占い系カウンセラー 奏 ーKANADEー

