「当ててみて」と試すお客様の深層心理|攻撃性の裏にある「寂しさ」と、自分を守る「枠」の技術
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1. 占い師を試す「鋭い刃」
「本物の占い師なら、私の悩みくらい当ててみてください」
鑑定の冒頭で投げかけられる、挑むような言葉。多くの占い師はここで「当てなきゃ」と恐怖したり、「失礼だ」と憤ったりします。
しかし、占い系カウンセラーの奏 ーKANADE-は、困惑する見習い占い師マカロンに、お客様の心の奥で震えている「感情」と、プロとして引くべき「一線」を教えます。
2. 精神分析の視点:攻撃性は「ゆがんだSOS」
心理学では、相手を試す行動を単なる悪意とは捉えません。それは過去の人間関係における「失敗体験」から生じた、切実で不器用なコミュニケーションです。
- 寂しさの裏返し: 素直に「助けて」と言えない人が、唯一知っている他者との関わり方が「戦い(試すこと)」なのです。
- 投影同一視: 自分が抱える「どうせわかってもらえない」という絶望感を、占い師を試して困らせることで、相手にも味わわせようとします。
3. 専門的視点:背景にある「パーソナリティ障害」の可能性
こうした「試し行動」が極端に激しい場合、背景に境界性パーソナリティ障害(ボーダーライン)などの傾向が隠れていることがあります。
彼らにとって、他者は「自分を救ってくれる全能の神」か「自分を裏切る悪魔」のどちらかしかありません。 「当ててみて」という要求は、あなたを「神」として崇めたいという願望と、「どうせ悪魔(偽物)なんでしょ」という不信感が混ざり合った、非常に不安定な状態なのです。

このように相反する気持ちを持つ状態を「アンビバレント」と言ったりするよ。好きだけど嫌い?嫌いだけど好き?みたいな。
4. 寂しさを「共有」し、かつ「土俵に乗らない」

「奏さん、やっぱり当てないと、プロとして舐められてしまいませんか?」

マカロンさん。お客様はね、『的中』を求めている以上に、『この攻撃的な私を見捨てずに受け止めてくれる器』を探しているんだ。でも、だからといって何でも言うことを聞くのが正解じゃない。

攻撃性を受け止め、枠というルールで自分たちを守る
「当ててみて」と言われたら、その裏にある寂しさに触れつつ、占い師としての「枠(ルール)」を提示します。
奏の回答例
そうですね、私の力が本物か確かめたくなるほど、これまで誰にも理解されず、お一人で戦ってこられたのですね。その寂しさは大切に扱わせていただきます。ただ、私の鑑定は『当てるゲーム』ではなく、あなたの幸せを一緒に考えるための時間です。ですので、まずはお話を聞かせていただけますか?
ここでお客様の言葉に誘導されて「当てます」と言ってしまうのはNG。お客様の思うつぼです。
こちらとしてのスタンスを「誠実」に話すことが嘘偽りのない「対話」になります。
有名な心理学者であるカール・ロジャーズは誠実さを「自己一致」として説明しました。

5. 「自分を守る枠」が相手を救う
もし、相手の要求がエスカレートし、「(予約が詰まってるのにもっと延長して」「もっと安くして」と過度な要求に変わったなら、そこはプロとして冷徹に一線を引く必要があります。
- 依存を防ぐ: 無理な要求に応じることは、相手の「見捨てられ不安」を一時的に埋めるだけで、根本的な解決になりません。
- 現実的な枠組みの提示: 占い師が「ここからは私の領域です」と守ることは、お客様に「健全な人間関係の距離感」を教えるセラピーそのものになります。

6. おわり:孤独な魂の伴走者として
お客様が攻撃的であればあるほど、その心には深い「空洞」があります。 占い師が戦うのをやめ、その寂しさを「共有」しつつ、毅然とした「枠」で自分を守ることが大切なのです。
空洞を埋めるのではなく、空洞をありのまま受容していくプロセスが真のセラピーなのです。
何かを与えたいという思いを我慢して、まずは空洞を受容する伴奏者としての役割を担うのがセラピーとしての占いにおいて必要なことです。

『当ててみて』は寂しさのサイン。でも、私まで振り回されて倒れたら、その人を支えることはできないんですね。優しさと強さ、両方の『枠』を大切にします!

その通り。占い師がが揺るぎない『自分』としてそこに立ち続けること。それこそが、感情の嵐の中にいるお客様にとって、最大の安心になるんだよ」
色々なお客様がいるけれど、何かの助けを求めてお客様は来られています。
自分自身とお客様の両方を守るためにこの記事が参考になれば幸いです。
みなさまとその周囲が最大に輝きますように☆
占い系カウンセラー 奏 ーKANADEー
